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2025.09.08
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今般、目の敵にされがちな産業廃棄物の特に廃プラスチック類の代表的な種類には、プラ容器類、荷崩れ用フラップィルム、PPバンドや発泡スチロール容器などがあります。
ごくたまにしか出ない廃棄物なら、その都度、またはある程度とりまとめてから産業廃棄物取扱業者に依頼すればOKです。しかし、日常的に発生する場合は、定期的な引き取りを依頼することになりますが、それまでのスペース確保もたいへんなので減容が必要になります。
実はこの減容化は、人の手で行うには労多く、対象が不要物という性質上、異物混入などでのケガのリスクも伴う事になります。そのため、日常的な減容作業が必要な事業所では、この減容を効率的に実現する「破砕機」「粉砕機」を導入することで、省力化・省スペース化・リサイクル化の推進が期待できます。
破砕機・粉砕機は減容化が主な目的の装置ですが、処理する素材や最終的な形状によって導入する装置が変わってきます。いちど導入すればずっと使い続けるものですから、ここは慎重に、間違いのないものを選びたいものですね。
今回の記事では破砕機・粉砕機の種類、素材別の選択、どのような結果が得られるのかを解説し、みなさまの装置選定にお役立て頂きたいと思います。
破砕と粉砕、同じような気もしますし、どこかに線引きがあるような気もしますね。
主観も交えた意見ですが、産廃用機械の場合30mm以下程度の破砕粒度になるものは粉砕物と言われるケースが多いようです。
破砕は、粉砕の前段階として処理される場合がよくあります。たとえば、そこに穴のあいたプラバケツを最終的にリサイクル用の原料粉砕物にしたい場合、いきなりバケツを粉砕機にようとするとそのバケツサイズより大きな装置が必要になります。そうなるとイニシャルコストが非常に高くなる場合があります。そこでリーズナブルな組合せを考える場合は粗破砕械に入れ、ある程度砕いてから粉砕機に入れるといった手順がお薦めになります。また、粗破砕機と粉砕機が一体型になっており、一度に処理が行える装置もあります。
破砕機と粉砕機の差は、目的と用途や処理後の粒の大きさで分かれます。リサイクルを目的とする場合は、ガラスやプラスチックなど、素材によって粉砕する粒の大きさが指定される場合があります。産廃処理においては、どのような形状が求められるのか、自分たちの事業所にとってどのような形状が望ましいのかの両面から考える必要があります。わかりにくい、情報が不足していると感じられたならもりや産業までご連絡ください。この分野にも豊富な経験がありますから、事業所に合わせたアドバイスがきっとできます。それでは次に、素材別での破砕機・粉砕機の選択について紹介しましょう。
ガラスびんのリサイクルは、主に2通りの方法があります。ひとつはカレットと呼ばれる粒状にして再生ガラスびんの原料とする方法、もうひとつは砕いたガラスを路盤材など道路の材料として埋設する方法があります。ちなみに破砕された陶器くずも路盤材として活用されています。
再生カレットによるガラスびん製造は3/4のエネルギー(熱)量ですむため、ガラスびんを破砕してカレット化することはリサイクルにとってたいへん有効です。ガラスびん製造において、カレットの使用率は近年75%前後で推移し、高水準を保っています。
さて、そんなガラスびんリサイクルのポイントとして色分けがあります。カレットは「無色」「茶色」「その他」の色に分別されていなければなりません。ガラスの色は金属酸化物の種類と含有量で決まりますが、「無色」「茶色」に他色のカレットが混ざると、もう元の色には戻りません。まずは破砕する前にびんの色分けが必要です。そして、キャスター付きで色事に分けたドラム缶上を移動しながら、破砕と色分けが行える装置や、たいへん細かな粒度での粉砕に対応した装置もありますので、ぜひ、もりや産業にご相談ください。
プラスチックも主にリサイクル目的で破砕・粉砕されます。最終的に、ペレット製造の押出成形機に投入されるプラスチック片(ペレット)の大きさは直径φ8~15mm程度です。小さな廃プラ類なら直接粉砕機に投入してこの大きさにすることもできますが、少し大きな成形品であれば、やはり一次破砕機である程度、砕いておく必要があります。
大きなプラスチック成形品を砕く破砕機は、パワーも大きく、多少金属が混入していても大丈夫な機種もあります。(当然、金属や異物は混入していないほうがよいですが)
リサイクル向けの処理に於いて金属混入はNGです。機械的なリスクに於いても硬い金属を切ると「チッピング」という刃のカケを起こし、ひいては目的の粒度が出なくなります。そのため、破砕機と粉砕機の間に磁力金属除去の装置を置くか、あらかじめ金属が混入しないように分別が必要になります。
木材を減容するのであれば、破砕機の選択になります。デリケートな刃よりも押し砕くような破砕方法になることも考えられますので、装置にはタフさが求められるケースが多いでしょう。いわゆる粗破砕カテゴリの装置が求められますが、安全配慮も一緒に検討する必要があります。
発泡材を破砕することで容器の体積減容はできますが、素材そのものが気泡形状で膨らんでいるため、熱による減容圧縮が必要になります。そのため、発泡スチロールおよび発泡材の減容には加熱機構を伴う専用機を使用します。熱を加えれば加えるほど、樹脂は液状になり減容されますが、電気による加熱はコストもかかります。どれほどの熱を加えるのか、また、臭気も発生しますがそれをどれほどセーブできるのか、熱の放散による設置場所の気温上昇も気になります。熱を加えることによる効率とコスト・快適性はバーターの関係にありますから、排出量や形状、プラ素材の種類に合った機種選定が大切になります。
破砕機・粉砕機の導入を検討する際はいくつかのポイントがあります。まずはそのポイントを簡潔に記述します。
破砕機・粉砕機を導入することで、その後の産廃処理フローは大きく変わると考えられます。また、導入前に確保していた廃棄物置き場のスペースや関わる人たちのマンパワーはかなり削減されることも予想できます。さらにランニングコストとこれまで産廃にかかっていたコストのバランスも予測が必要です。
わかりにくい場合は、経験豊富なもりや産業にぜひお尋ねください。多くの導入ケースを体験していますので、実際に使用した場合の「勘どころ」をお伝えできます。
・カラスびん破砕というニッチな分野でオンリーワンの装置
・発生量やびんのサイズに応じて豊富なラインナップ
・主にプラスチック類の粉砕機適応
・プラ容器から厚手フィルムまで粉砕可能
・コンパクトで設置しやすいサイズ
・処理量、対象物の大きさ、素材、形状に合わせたバリエーション展開
・使いやすさにこだわったコンパクト・シンプル設計
・静音性、抜群
・出荷台数・リピート受注も多い安定生品
・魚箱などの発泡スチロールに最適
・スクリュー式圧縮と摩擦熱で1/10~1/25に減容
・ヒーターを使わない為、加熱式タイプと比較してランニングコストが安価
・加熱タイプの高能力タイプ
・発泡スチロールを約1/50まで減容
・活性炭方式の脱臭機構を標準装備
・小型熱源採用で放散熱と電気代をセーブ
・加熱タイプで抜群の減容圧縮率、1/100。
・材料を投入してスイッチを押すだけの簡単操作
・同じ能力機と比較してコンパクトサイズ
・老舗メーカーで国内トップシェアブランド
破砕機・粉砕機の導入は省スペースと減容化による排出回数の削減、リサイクルへの貢献など大きな効果につながります。とは言え、選択のポイントとなる部分や、使い勝手、どう処理できるのかなど、ニッチな分野なので機種選定は難しいものです。
そんなときは、経験が豊富なもりや産業にお尋ねください。経験にもとづいた確かなアドバイスで破砕機・粉砕機の導入をしっかりとサポートします!