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2024.04.30

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ヨーロッパ向け輸出に紙製梱包材が注目されている理由

 ヨーロッパは世界で最初に環境政策に取り組み、推進してきた地域です。環境意識が高く、多くの規制法を施行してきました。近年もまた、欧州連合(EU)は「非リサイクル性プラスチックに対する課税(通称:EUプラスチック税)の方針」を2021年に提示し、まずはスペインが2023年1月からこの課税を開始しました。主に食品関係の包装材や使い捨てカトラリーなどが対象となるようですが、他のEU加盟国もこれからEUプラスチック税に倣っていくと思われます。

 さてさて、プラパレの話題です。結論から言えば、プラパレはこの規制対象品目に入っていません。「今はまだ」ですが。しかし、欧州は「等価等枚交換方式」による木製パレットの普及が進んだ地域です。キツいプラパレ規制が行われても、EU内での影響はそれほど大きくありません。それよりも、風化や擦過によるマイクロプラスチックの影響や、プラパレ流通の拡大をEUが懸念した場合は・・・一気に課税を伴うといった規制が来そうです。

 それなら、いつ行われるかわからない規制にビクビクするよりも、この機会に欧州向けパレットの理解を深め、その対策に着手しておきましょう。日本とは規格の異なる欧州パレット。新しい対策がここで見つかるかもしれません。

まずはEUプラスチック税について理解しましょう

 EUプラスチック税の方針を受け、スペインが2023年1月から施行した税制の内容は、スペインで使用される再利用できないプラスチック製の容器や包装の製造者、またはEU域内外からの輸入者に対して、プラスチック含有量1キロ当たり0.45ユーロ(76.5円: 1ユーロ=170円の場合)を課税する、というものです。キロあたりですから、結構高い税金です。

 EUを離脱した英国も独自に2022年4月1日からプラスチック包装税制度を施行しています。包装材において再生プラスチック使用量が30%未満の包装材については1トンあたり200ポンド(40,000円;1ポンド=200円の場合)の税金が課されます。1キロあたり換算40円ですから、EUプラスチック税はもっと高く、倍近くになりますね。

 もしも日本規格イチパレ(1,100×1,100mm)がこの規制に該当することになれば、その重量はだいたい15キロとして、76.5円×15=1,140円でしょうか。まだ成っていない税金の計算をしてもしょうがないんですが、定期的に定量を輸出する企業にとっては痛手となりそうです。

規格の異なるユーロパレットと「等価等枚交換方式」

 先ほど、日本規格のパレットは1,100×1,100mm(イチパレ、イチイチ)であると記しました。物流業界のみなさんはよくご存じですよね。一方、欧州(ひろくヨーロッパ地域全般)で最も普及しているパレットのサイズは1,200×800mmでユーロパレットとも呼ばれています。横長ですね。

 トラックに積むとき、ユーロサイズとイチパレの混載では効率よく積むことができません。そのため、イチパレで積んだ荷物を欧州現地でユーロサイズに積み替えたり、保管や輸送効率のため、発送時からユーロパレットで送ってほしいという依頼もあります。

 さらに欧州ではドイツを中心に「等価等枚交換方式」という制度が発達しています。欧州内で荷送主が運送会社にパレットに積んだ荷物を預けると、同等・同枚数のパレットを運送会社が代わりに渡してくれます。

 運送会社が受取企業にパレットを積んだ荷物を渡すと、受け取り企業もまた、同等・同数のパレットを運送会社に渡します。(なければ金銭で精算します)「同等の」というところはEPALのマークが刻印されているパレットを使うことで担保します。EPALマークは、ヨーロッパ・パレット協会が、必要な燻蒸処理などが行われた認証を意味し、パレットはすべて木製です。

 そんなところに、プラスチック製のイチパレで輸送したらどうなるでしょう。ヨーロッパの人はすごーく異質感があるでしょうし、首をかしげて肩をすくめ、両手を挙げるかもしれません。

 向こうで流通していないサイズですから、送ったプラパレは使いようがなく、処分にも困ります。このような理由からユーロサイズでの発送が求められ、いつかは規制の対象になる可能性があるのです。

パレットを使用した欧州向け輸送の解決策として

 では、欧州へのパレット輸送対策としてどのようなものがあるでしょうか。EPALマークの付いた木製パレットを購入しますか?それもいいと思いますが、取り扱っている店舗は限られているようです。また、等価等枚交換方式でパレットをもらっても処理に困りますから、そのパレットはおそらくワンウェイの利用になります。

 木箱を造って発送します?これも可能な方法ですが燻蒸処理と証明が必要になります。手間も価格もそれなりにかかりそう・・・それより、もっといい方法はワンウェイ前提の紙製(ダンボール&紙管製)パレットを利用する方法です。

 もりや産業が取り扱う紙製パレットのAPPAパレットはサイズオーダーが可能で、ユーロサイズも製造できます。これなら欧州での輸送も保管も問題ありません。紙だから、燻蒸処理も不要。海外輸出のワンウェイ利用に最適です。

 そしてさらに今回のテーマ、EUプラスチック税への対応としても、プラスチック製品ではない紙製なので規制の対象外になるでしょう。 さらに、これまで紙製パレットの弱点だった耐荷重を、紙管を桁材に利用した「パルラン」を採用することで、強化しております。

 パレットが紙製なら、荷崩れを防ぐために使う角当ても紙製のエッジボードにしましょう。弊社の角当て「エッジボード」は、環境大国ドイツ国内で回収されることを保証するRESY社の技術基準を満たした「RsSyマーク」を取得しています。 
 エッジボードは輸送製品の保護だけでなく、結束バンドの食い込み防止、段ボールの段積み時の補強などに使え、長さもて製品に合わせて加工可能です。

商品紹介

APPAパレット

・高強度で軽量
・水に強い紙管製の桁材
・サイズオーダー可能
・リサイクル性の高い紙製

エッジボード

・木材にも負けない強度
・多様な製品ラインナップ
・RESYマーク取得
・世界中での豊富な実績

まとめ

 欧州税制対応に限らず、プラスチック使用についてはSDGsの観点から慎重にならざるを得ません。紙製パレット、包材を使用することは環境貢献についてハッキリした企業姿勢を示すことになります。また、欧州で主に流通している木製パレットの使用も、SDGs、17のゴールのひとつである「陸の豊かさも守ろう」という視点から見ると不十分に思えます。パレット重量も1/3~1/4で輸送エネルギー削減、排出CO2の削減にも貢献します。

 プラパレを使用しながら、いつ欧州規制が始まるのかを気にするよりも、紙製梱包材を積極的に利用することで環境貢献を行いながら、イメージアップ、規制対策も同時に達成しましょう。導入についてはもりや産業にぜひおたずねください。豊富な経験で、製品や用途、輸送先にぴったりと合った提案をいたします!ご期待ください。