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2023.08.01

導入事例

【ご採用事例】生ゴミ処理機による環境・現場改善への取り組み

大鵬薬品工業株式会社 徳島工場様

 大鵬薬品 徳島工場様はグループの主力工場の一つとして、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、注射剤、ドリンク剤などさまざまな医薬品、医薬部外品を製造しています。医薬品製造におけるGMP※1基準を満たした当工場は、欧州当局からも適合評価を受けるなど、国際的な水準を満たした施設となっております。

 環境面においては環境マネジメントの国際規格「ISO14001」を取得、環境負荷の低減に向けた活動を継続的に取り組みつつ、現場環境全体の整備にも力をいれておられます。また大鵬薬品として、健康経営優良法人認定制度による「ホワイト500※2」にも認定されています。

※1 GMP:Good Manufacturing Practice(医薬品および医薬部外品の製造および品質管理に関する基準)
※2 ホワイト500:健康経営において特に優良な取り組みを実践している大規模法人を顕彰する制度

【会社情報】
大鵬薬品工業株式会社
従業員数:2,170名(2022年12月31日現在)
事業内容:医薬品、医薬部外品、医療機器、食料品、日用品雑貨などの製造、販売及び輸出入
https://www.taiho.co.jp/

お問い合わせの経緯

20年前に導入した生ゴミ処理機の老朽化

 今回のお問い合わせは、徳島工場様の食堂棟で使用している生ゴミ処理機の更新時期が迫っていたことがきっかけでした。既設の生ゴミ処理機は約20年前に導入された物で、劣化もひどく、メンテナンスも頻繁に必要な状態でした。そのため、徳島工場様では、既設機器と同じ処理能力を持つ生ゴミ処理機の提案を受けられましたが、北島工場で生ゴミ処理機の導入実績があった弊社にもご相談をいただきました。

 そこで、弊社より機器の最適化を実施しましょうと提言させていただき、徳島工場様における実際の生ゴミ廃棄量を確認したところ、近年のフードロス対策などにより、既設機器と同等の処理能力は不要なことが判明しました。そこで、機器最適化のため小型生ゴミ処理機をご提案することになりました。

 徳島工場様からは、機器の小型化により処理能力以上の生ゴミを投入した場合、処理出来なくなるのではとのご心配の声をいただきましたが、通常1日で処理できるものが、1.5日~2日程度になることをご説明差し上げたことでご安心いただきました。

導入計画時のお困りごと

 導入計画スタートにより、現状のお困りごとをヒアリングさせていただいたところ、機器の老朽化の他にもお困りごとがあることが分かりました。

・生ゴミが一部残留していた場合、機器周りに落ちた際に悪臭が発生することがある。
・その環境下においてカラスが寄ってくることもあり、スタッフが怖い思いをすることもあった。

旧機種の仕様は以下の通りです。

■旧生ゴミ処理機
サイズ:幅2,300mm、高さ1,700mm、奥行1,200mm
重 量:約1.6トン
電 源:200V
消費電力:約4.5kwh
ゴミ処理能力:100kg/日

■既設リフト付き反転機
サイズ:幅800mm、高さ1,800mm(最大2,600mm)、奥行1,000mm
電 源:200V
消費電力:約0.4kwh

 生ゴミ処理機とリフト付き反転機合わせて建屋の2/3のスペースを占有、消費電力もかなり大きくなっていました。現在の食堂利用者は150~300人程度、新しい工場・研究所への異動による利用者減、およびフードロス対策としての食材管理への取り組みにより、当初は70~80kg想定であった生ゴミ廃棄量が、現在では10kg/日~45kg/日(平均排出量20kg/日程度)となっていました。

 また、現場では女性も働きやすい環境作りや事故防止対策も課題となっていました。

提案のポイント

 お客様のお困りごと、現在の食堂の利用状況、生ゴミの排出量、スタッフの構成、現場環境への影響など、さまざまな問題・課題を勘案し、当社では以下の要件を定義しました。

・生ゴミ処理機の小型化(処理能力の最適化)
・消費電力の削減
・設置場所の衛生対策(臭い・汚れなど)
・スタッフの作業負担の軽減
・鳥害対策(カラス)

 これらの要件を満たす機種としてご提案差し上げたのが、「消滅型生ゴミ処理機 ゴミサー」です。ご提案機種の仕様は以下の通りです。 

■ゴミサーuP30
サイズ:幅1,128mm、高さ1,061mm、奥行819mm
重 量:約250kg
電 源:200V(100Vタイプ有り)
消費電力:約0.75kwh
ゴミ処理能力:30kg/日

 独自の籾殻による生ゴミ消滅方式(炭酸ガスと水に分解)を採用したゴミサーにより環境への配慮と臭い・汚れ対策を同時に実現。現状のヒアリングから1日の生ゴミ量は平均約30kg程度とし、既設機器の1/4サイズの機器を選択することで、小型化・省スペースを実現。機器の小型化と省電力ゴミサーにより消費電力量を1/6に削減(4.5kwh→0.75kwh)するとともにCO₂排出量も約84%削減となりました。

 さらに総務担当様たっての希望で、女性スタッフの腕や腰に負担の掛からないよう、別注の滑り止め付きステップ台を作成。他、電源を100Vから200Vに改造、故障検知用の警報ブザーの取り付け、地面へのアンカー打ちなどお客様のご要望に合わせたオプションも追加させていただきました。

お客様の声

 ゴミサー導入後、ご利用いただいた現場スタッフ様からは以下のようなお声をいただいております。

・前の機器より作業が楽になった。
・ステップを配置したことで投入口の高さも丁度よく、生ゴミも投入しやすかった。
・辛かった生ゴミ臭がほぼなくなった。
・前の機種はリフトの待ち時間があったが、それがなくなって時間短縮になった。
・カラスが寄り付かなくなった。

 機種導入に関わっていただいた総務ご担当者様に弊社をお選びいただいたポイントをお伺いしたところ「困りごとに対する細やかなヒアリングから現状に最適化した提案やオプションまで柔軟に対応いただいた点が決め手となりました」とうれしいお声をいただきました。

カーボンニュートラル/労働安全衛生向上にも貢献

 また、大鵬薬品様の環境への取り組みにある「カーボンニュートラル」に対して、消費電力の削減によるCO₂削減/省エネ活動につながり、「労働安全衛生」については、ゴミ投入時の作業性と安全性を向上させ、働きがいのある職場づくりのための環境整備(SDGs目標8「働きがいも経済成長も」)も同時に実現させることができました。

引き続き、大鵬薬品様の環境や現場改善への取り組みに貢献できるご提案ができるよう頑張ってまいりますので今後とも宜しくお願いいたします。

 今回のゴミサー導入事例のご紹介は以上になります。ここで紹介した以外にも、もりや産業にはご提案できる「現場改善」ソリューションがもっともっとあります。お気軽にご連絡いただければ、あなたの事業所でのベストソリューションをご提案致します。悩むより、ご相談を!長年にわたり蓄積されたノウハウで問題解決に貢献させていただきます。