ボーガスディスペンサー『スパット』開発エピソード

『脱プラ』から生まれたニーズ

　最近、通販で買い物をすると紙の緩衝材に変わってきたことに気が付きませんか？
昨今『脱プラスチック』の流れが加速し、パッケージ素材や緩衝材などが、プラスチックから紙などリサイクルが利く素材に変わりつつあります。

ボーガスディスペンサー（卓上型）の誕生

　このような市場背景を先取して、2017年に発売したのが『ボーガスディスペンサー（卓上型）』です。
ボーガスペーパー（紙緩衝材）をエアー緩衝材の代わりとして使用されるケースが増えてきた為、トイレットペーパーのように巻きだしやすくするディスペンサーとして開発しました。
販売開始から製品工場・物流センター・通販・店舗など、様々なジャンルのお客様にご愛用いただいております。

●ボーガスディスペンサー（卓上型）

　通常のボーガスペーパーを使う時は緩衝性を高めるため、使う分だけカットした後、手で”クシャクシャ”とほど良くシワを付ける作業が必要になります。
　ボーガスディスペンサー（卓上型）は作業台に置ける”お手軽さ”を売りで、このクシャクシャ作業は手作業となるため、梱包物が大量にある現場からは「クシャクシャ作業が手間だよね…」とのお声をいただいておりました。

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●紙緩衝材製造機

　クシャクシャ作業が自動でできる紙緩衝材製造機もありますが、高性能ゆえ現場にはオーバースペックだったり、機器専用紙を使うことから調達の都合が付かないなどの理由から、お客様のご要望にお応えできないこともありました。

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お客様のお声をカタチに！

　そんな背景の中、緩衝材の市場ニーズにも精通していた弊社営業スタッフの野村が「これだけニーズがあるボーガスペーパーに対して、既存製品のデメリットを解消した今までにない紙緩衝材製造器を開発して、お客様の現場改善に貢献したい」との想いで、開発をスタートさせました。

開発コンセプト
①巻き出しと同時にほど良くクシャクシャとなる構造（作業効率アップ）
②作業の『安全・安心・シンプル・カンタン』
③独立した器具（梱包用テーブルや作業台などとは別置きできる事）
④現場への持ち運びが容易
⑤作業者の身長などに応じて可変可能
⑥お求めやすい価格

開発にご協力いただいたメーカー様

　そんな、野村の想いにご賛同いただき、商品の設計・製造にご協力いただけることになったのが、弊社のお客様でもあられる、株式会社北村機器製作所様（石川県金沢市）です。
　北村機器製作所様は半導体製造機やコンピューター応用制御装置の筐体などの精密な板金加工を得意とされており、持っておられる技術は超一級と業界でも評判の高いメーカー様です。なにより、その持てる技術を使って、様々な業界でより多くのお客様のお声に応えたいとの強い想いをお持ちであったことから今回の共同開発に至りました。