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2022.08.02

業界コラム

物流現場の改善① 手間もゴミも減らせる改善

とっても便利なストレッチフィルムだけど・・・

物流現場で大活躍のストレッチフィルム。
コストもそれほどかからず、荷物の荷崩れを防止できる、とっても便利な梱包材ですがここ最近の価格高騰、ゴミ処理問題も気になるところです。今回はこのストレッチフィルムの代替品にスポットを当てて便利なアイテムを紹介したいと思います。

あまりの便利さから、あってあたりまえのようなストレッチフィルムですが、ここで一度メリットを整理してみたいと思います。

<メリット>
・サイズや形がバラバラな荷物にもフィットして荷崩れを防ぐ
・パレット輸送の荷崩れ対策はもちろん、商品カバーとして汚れ防止にも使える(防滴・防塵)
・毎回形状の違う輸送物の梱包に
・透明で視認性が高い
・作業時間の軽減(誰でも簡単に作業ができる)

あらためて書き出してみると、「なぜストレッチフィルムを使うのか」が納得できますね。でも、ストレッチフィルムにはデメリットも存在します。次にそちらを書き出してみましょう。

<デメリット>
・価格高騰が止まらない
・使用後にはプラスチックゴミになるため環境配慮に欠ける
・かさばるフィルムの廃棄処理に手間がかかる
・処理料金が高く、さらに人件費や保管費用も必要に

いかがですか。デメリットも文章化してみれば「なるほど」という項目があります。製品コストもさることながら、やはり巻く労力、産業廃棄物としての廃棄コストも少なからずかかってきます。

近年はゴミ問題に関する意識も高まり、都度使い捨てるストレッチフィルムの使用を見直す「脱ストレッチフィルム」の動きも広がってきました。コスト高騰といろいろな要因が重なり、ストレッチフィルムを使うメリットが薄れてきた感じがあります。

さて、そんなストレッチフィルムの代替品として、手間いらずでカンタンに荷物の荷崩れを防ぐことができる、2つの商品をご紹介しましょう。

敷くだけで荷崩れを防止する「クラフト両面NSシート」

近隣の拠点間移動や工場内移動でも、荷崩れ防止のためにストレッチフィルムを巻いていませんか?「手間を惜しんで荷崩れしてはたいへんだし、短距離の移動だけどストレッチフィルムを巻いておこうか・・・」ちょっと想像するだけでも面倒な作業ですが、そんなときはこちらの「クラフト両面NS(ノンスリップ)シート」が役立ちます。

丈夫なクラフト紙の両面に特殊なノンスリップ加工を施したこのシートは、シートタイプとロールタイプがあります。シートタイプは1m×1mサイズでパレットにピッタリ。カットする手間もいりません。段積みするときにこのシートを挟んでおけば、写真のようにフォークで移動しても荷崩れを防ぐことができます。ちなみに、約30°の傾斜でも滑らずにしっかり耐えます。雨水などがしみ込みにくい撥水性も備えています。長距離の移動にはちょっと向きませんが、短距離、構内なら手間いらずで繰り返し使えるクラフト両面NSシートは有効です。

また、引っ越しや内装工事で養生ボードを床に貼る作業の代替には、ロールタイプがおすすめです。面倒な両面テープ貼りは必要ありません。ただ敷いて養生ボードを載せるだけで効果的な固定ができます。床を痛めたり、のり残りの心配もありませんから、手間、廃棄コスト、心配も削減するトリプル効果が期待できます。

伸縮可能な布地で荷崩れを防止する「フレキシブルクロス」

次に紹介するのは、伸縮性のある布で荷崩れを防止する「フレキシブルクロス」です。伸縮性に優れ、ピッタリとフィットする布素材ですから、異形の商品がパレット上に積まれていてもしっかりと包み込みます。荷物に応じて腹巻型、ベルト型、縦巻き型などさまざまな形状での製作が1枚から可能です。

かぶせるだけですから、ストレッチフィルムを巻く手間はいりません。リユースが可能でゴミも出ませんから、廃棄コストや環境面からも有効な荷物の結束方法です。
さらに、フレキシブルクロスはカラーも豊富に取りそろえています。色を変えてサイズを識別するなど、アイデア次第でもっと便利にエコな運用方法が可能です。伸縮を考慮したサイズや自社製品に対してどのような形状がよいのか迷うときには、もりや産業にお尋ねください。最適な形状を提案いたします。

商品紹介

クラフト両面NSシート

高い滑り止め効果を発揮する、紙両面への特殊加工
温度変化(-20℃から60℃)による影響を受けにくい防滑姓、水などがしみ込みにくい撥水性

フレキシブルクロス

サイズが異なる箱などの異形物をまとめて梱包、環境配慮に対応、梱包の手間を省き脱ストレッチを推進、自社仕様の荷崩れ防止アイテム

まとめ

いかがでしたでしょうか。手放せないと思っていたストレッチフィルムも、工夫次第で減らすことができそうです。しかもすべてのソリューションで手間、保管スペース、廃棄処理費用の削減が見込まれ、長期的な視野ではコストメリットを感じていただけるでしょう。

脱ストレッチフィルムのムーブメントはこれからも続きそうです。切り替えのコツは、できそうなところから、思いついたときに少しずつ置き換えていくことです。
いま、頭の中に浮かぶ工程の一部だけでも置き換えてみませんか。