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2023.07.18

業界コラム

【メーカー紹介】 自動車産業で培った技術で日本の物流に貢献

無人搬送車メーカー 愛知機械テクノシステム株式会社

 愛知機械テクノシステム株式会社様は「全ては、お客様のために Everything for the customer」の理念の元、自動車生産の現場で培った独自の無人搬送車(以下AGV)技術により、様々な業種に対応可能な製品を開発・製造するAGVの専門メーカーです。

 お客様のニーズに合わせた最適なAGVを提供し、高いカスタマーサポート力により専門的な技術サポートやアフターサービスを提供され、製造業、物流業、医療・福祉業、航空宇宙産業など、幅広い業種で実績を増やしておられる同社に自社の強味、注力している分野、これからの取り組み、今後の展望などについてのお話を聞きました。

【会社情報】
愛知機械テクノシステム株式会社
創  立:1998年 10月
事業内容:無人搬送車(AGV)本体・関連機器の設計、製造、設置工事及び販売、改造、修理
会社住所:〒456-0055 名古屋市熱田区南一番町1番10号
https://www.aiki-tcs.co.jp/

製造現場から生まれたAGVメーカーの強味は?

 自動車生産の現場で技術力を高めてきた愛知機械テクノシステム様の強味は以下になります。

高い技術力:
AGVの分野において、長年にわたり蓄積された技術力を有しています。特に、自動車生産に関わるグループ会社全体で培ったノウハウと独自の制御技術を用いたAGVは、高い信頼性と安全性を誇り、多くのお客様から高い評価を受けています。

豊富な製品ラインナップ
様々な用途に適したAGVを提供しており、大型の車両から小型の車両まで、用途に応じた様々な形状や機能を持ったAGVを取り扱っています。また、お客様のニーズに柔軟に対応するため、自社で開発した独自の制御技術を用いたAGVも製造しています。

トータルソリューションの提供
AGVの設計・製造から導入までのトータルソリューションを提供しています。お客様の業務に合わせた最適なAGVを提供し、導入後のアフターサポートも行っています。

高いカスタマーサポート力
お客様の要望に迅速かつ的確に対応することを最優先にしています。お客様が抱える課題に対して、最適な解決策を提供するために、専門的な技術サポートやアフターサービスを充実させています。

多彩な業種に対応可能
当社の製品は、製造業、物流業、医療・福祉業など、様々な業種で活用されています。

 このように、幅広い業種に対応可能な製品を提供することにより、お客様のニーズに最適なAGVをご提供できる点が同社の強みとなっています。

注力している分野は?

 中心は自動車などの生産工場向けですが、近年は物流業界からのお引き合いが急激に増えています。物流業界は2024年問題や慢性的な人手不足もあり、大手物流倉庫から中小・中堅規模まで、幅広く引き合いが増えているので、物流分野でのAGV開発に力を入れています。

 物流向けのAGVでは、よく倉庫全体の全自動化をイメージされるお客様が多くいらっしゃいますが、それは大規模物流倉庫向けになるためハードルが高く、そこで導入をあきらめてしまうお客様が多くいらっしゃいます。

 そのため、同社では、用途を絞って単体でAGVを導入できるプランの提案に力をいれております。システムを組まずに単体で導入できる同社のAGVは導入コストを抑えられるだけでなく、既存システムとの親和性も高いため、導入が初めての企業様から段階的にAGVを増やしていきたいというお客様にもおすすめです。更に、お客様側で経路などの設定変更可能な点もご好評とのことです。

 近日、6輪台車向けAGVやオールステンレスの防水AGVも発売予定ですので、物流業界の中でも6輪台車をよく使用する食品流通関連にも力を入れています。

注力している取り組みとは?

 同社では、グループ会社のノウハウを活かして、AGVの設計・製造から導入までのトータルソリューションを提供する取り組みに注力しています。現場の人・物・情報の流れをフローチャート化し、分析することで、物流工程の改善提案ができるチームを組織しています。

 製造ラインでの工程や作業の方法、作業にかかる時間などを科学的に分析することで、「ムリ・ムダ・ムラ」のない最適な方法を導き出し、生産性を向上させるIE(Industrial Engineering)手法のノウハウを活かして、お客様の現場に合ったAGVと工程改善策を提案します。また、AGVメーカーの強味として、カスタマイズやオリジナル設計まで提案しています。

おすすめのAGVは?

AGVは大きく分けて「経路誘導式」「自律移動式」「追従式」の3つに分類されます。

●経路誘導式
経路に沿って設置した誘導テープなどによってAGVを誘導する方式です。使用される誘導テープには磁気テープ、光反射テープ、電磁誘導ケーブルなどがあります。 これらは、RGV(Rail Guided Vehicle:有軌道無人搬送台車)とも呼ばれています。

●自律移動式
AGV自体に自己位置推定機能や走行制御機能があり、誘導テープや人の操縦などがなくても目的地へ移動します。

●追従式
先行する車両などに追従する形で移動します。

 近年、センサーやAIなどを活用して、自立移動式AGVの進化が進んでいます。倉庫内に誘導テープなどを設置しなくても、AGVが自律的に動き、初めて走行する場所でも障害物を避けて走行することも可能です。近年では、屋外配送実験などが盛んに行われており、公道でも人にぶつかることなく、物を運べるようになってきています。しかし、それらは値段も高く運用も難しい物です。

 そこでおすすめなのが、従来の磁気テープ誘導型です。実績が豊富で運行精度が高く、短期間で導入できます。更に初期導入コストやメンテナンスコストが抑えられるので、まだまだこのタイプを選んで問題は無いでしょう。

今後の展望

 物流業界は慢性的な人手不足に陥っています。特にここ数年はコロナ禍により、ECの需要が高まり、現場スタッフが不足するという中で、現場負担がさらに大きくなっています。そこで、流通倉庫の自動化や、AGV導入のニーズは、より加速していくと思われます。さらにDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進するような企業環境も、この流れを後押ししていきます。

 そんな状況の中、同社では、物流業界の様々な現場の声を聞いて、物流の自動化、効率化、省人化、省力化を実現するため、そのニーズをAGV開発につなげる活動をすすめ製品ラインナップを増やしてきました。

 特に特注設計が得意な同社では、今後も物流業界のお客様の声を聞き、様々なニーズからこれまでに無い、物流に特化したAGVを開発し、物流業界のお客様の現場改善・生産性向上を実現し、お客様と社会の発展繁栄を目指して「無人搬送車(AGV)」を提供していきたいとのことです。

 どんな些細なことでも、AGV導入にお悩みのお客様はお気軽にお問い合わせください。メーカー様ともりや産業でお客様の現場改善策をご提案差し上げます。