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2026.09.15
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商品の出荷作業では、段ボールを組み立て、商品を詰め、最後にテープで封をするという工程が発生します。
1箱、2箱であれば大きな負担にはなりません。しかし、毎日数十箱、数百箱と梱包する現場ではどうでしょうか。
テープを引き出し、段ボールの中央に合わせ、貼り付け、カットする。この単純な作業を何度も繰り返すことで、想像以上に多くの時間と人手が使われています。
そこで活用されているのが封函機です。
封函機を導入すると、段ボールへのテープ貼りを自動化・省力化でき、梱包作業のスピードアップや作業者の負担軽減につなげられます。ただし、封函機にはさまざまなタイプがあります。
「テープ貼りだけを自動化したいのか」「段ボールの組み立てから効率化したいのか」「毎回同じサイズの箱を使うのか」「多品種の段ボールを扱うのか」によって、適した機種は変わります。
この記事では、封函機の基本的な仕組みから、製函機との違い、導入メリット、種類、選び方までわかりやすく解説します。後半では、梱包現場の課題に応じた封函機・製函封函機も紹介しますので、自社に合った設備を検討する際の参考にしてください。


封函機とは、段ボール箱のフラップを閉じたり、クラフトテープやOPPテープを貼ったりして、箱を封じる工程を自動化・省力化する機械です。
「封緘機」「カートンシーラー」「ケースシーラー」「テープ貼り機」などと呼ばれることもあります。
一般的な手作業では、商品を箱に詰めたあと、作業者が段ボールの上フラップを折り、テープを貼って梱包を完成させます。一方、封函機では段ボールを機械に通すことで、テープ貼りを自動で行うことができます。
たとえば、作業者は商品を箱に詰めるところまでを担当し、その後のテープ貼りは封函機に任せる、といった役割分担が可能です。これだけでも、梱包作業全体の流れは大きく変わります。
人が何度もテープを持ち替える必要がなくなり、箱詰めや検品など、より人の判断が必要な作業に集中しやすくなるためです。
封函機とひと口にいっても、自動化できる範囲は機種によって異なります。
比較的シンプルな封函機では、作業者が段ボールのフラップを閉じて機械へ投入し、その後のテープ貼りを機械が行います。一方、機種によっては上フラップの折り込みまで自動化できるものもあります。
さらに、製函機と組み合わせれば、
段ボールを組み立てる → 商品を詰める → 封をする
という梱包工程全体を効率化することも可能です。
そのため、封函機を選ぶ際には、単純に「テープを貼れるかどうか」ではなく、現在の梱包工程のどこを機械化したいのかを考えることが重要です。

封函機について調べていると、「製函機」という言葉もよく出てきます。
名称は似ていますが、役割は明確に異なります。
簡単にいうと、製函機は箱をつくる機械、封函機は箱を閉じる機械です。
製函機は、折りたたまれた状態の段ボールを開き、底面のフラップを折り込んで、商品を入れられる状態にするための機械です。手作業であれば、作業者が平らな段ボールを広げ、底面を折り、テープを貼る必要があります。
製函機を使えば、この箱づくりの工程を省力化できます。
封函機が使われるのは、その後の工程です。
商品を入れ終わった段ボールのフラップを閉じ、テープを貼って出荷できる状態にします。
つまり、梱包工程を順番に並べると、
製函 → 箱詰め → 封函
となります。
物流量が多い現場では、製函機と封函機をそれぞれ導入してライン化する方法もあります。
一方で、スペースや処理量によっては、製函と封函の両方を1台で行える設備のほうが適している場合もあります。

封函機のメリットというと、「テープ貼りが楽になる」という点が最初に思い浮かぶかもしれません。
しかし、実際にはそれだけではありません。
梱包工程全体で考えると、作業時間、人員配置、品質、作業者の負担など、さまざまな部分に影響します。
手作業の場合、箱ごとにテープを引き出し、位置を合わせて貼り、最後にカットします。
慣れている作業者であれば1箱あたりの時間は短くても、それが100箱、500箱と積み重なれば大きな工数になります。
封函機では、段ボールを搬送しながらテープを貼れるため、こうした繰り返し作業を大幅に省力化できます。
特に出荷量が増える繁忙期には、その差が表れやすくなります。
封函機の導入は、必ずしも「人をゼロにする」ためのものではありません。
むしろ重要なのは、人がしなくてもよい単純作業を機械に任せることです。
テープ貼りを機械化できれば、それまで封函を担当していた作業者が、ピッキング、検品、箱詰めなど別の業務に時間を使えるようになります。人手不足が課題になっている現場ほど、この効果は大きくなります。
手作業では、どうしても作業者ごとの差が生まれます。
テープの長さが少しずつ違ったり、貼る位置が斜めになったりすることもあるでしょう。
作業量が増えて疲労がたまれば、仕上がりにばらつきが出る可能性もあります。
封函機を利用すると、一定の条件で繰り返しテープ貼りを行えるため、梱包品質を均一化しやすくなります。
特にEC通販など、届いた段ボールを顧客が直接目にする場合には、外観品質を整えやすい点もメリットです。
段ボールを押さえながらテープを貼る作業を、一日に何百回も繰り返すのは決して軽い作業ではありません。
腕や肩、腰などへの負担が積み重なることもあります。
テープ貼りを機械に任せることで、こうした反復作業を減らし、作業者の負担軽減につなげることができます。
封函機の導入を検討すると、自然と現在の梱包工程を見直すことになります。
「段ボールを組み立てる工程に時間がかかっているのか」
「箱詰めがボトルネックなのか」
「封函作業で人が滞留しているのか」
こうした課題を整理すると、封函機だけを導入するより、製函工程も含めて改善したほうが効果的だとわかる場合があります。封函機は、単なるテープ貼り機ではなく、梱包ライン全体を効率化する入口として考えることが重要です。

封函機には、テープの貼り方や自動化できる範囲によって、さまざまなタイプがあります。
選ぶ際は、大きく分けて「どのようにテープを貼るか」と「どこまでの工程を自動化したいか」という2つの視点で整理すると、自社に合った機種を検討しやすくなります。
まず、テープの貼り方には代表的なものとして「I貼り」と「H貼り」があります。
I貼りは、段ボール中央の合わせ目に沿ってテープを一直線に貼る方式です。
上から見るとアルファベットの「I」のように見えることから、I貼りと呼ばれます。
段ボール梱包では広く使われている方式で、比較的シンプルな構造のため、封函機を初めて導入する現場でも検討しやすいタイプです。機種によっては上面だけでなく、底面と上面の両方を連続してテープ貼りできます。
I貼りは、段ボール中央の合わせ目に沿ってテープを一直線に貼る方式です。
上から見るとアルファベットの「I」のように見えることから、I貼りと呼ばれます。
段ボール梱包では広く使われている方式で、比較的シンプルな構造のため、封函機を初めて導入する現場でも検討しやすいタイプです。機種によっては上面だけでなく、底面と上面の両方を連続してテープ貼りできます。
半自動タイプは、箱の投入やフラップ折りなど一部の作業を人が行い、テープ貼りを機械化する方式です。
現在の作業フローを大きく変更せずに導入しやすいため、
「まずはテープ貼りだけでも楽にしたい」
という現場にも向いています。
設備費や設置スペースを抑えながら、効率化を進めやすい点も特徴です。
製函機と封函機を別々に設置するのではなく、1台で両方の作業に対応する設備もあります。
製函と封函を別々に行うほどの処理量ではない場合や、設置スペースが限られている場合には、一体型が適しているケースがあります。特に、中小規模の梱包現場では検討しやすい選択肢です。

封函機を選ぶ際に、カタログの処理速度だけを見て決めてしまうのはおすすめできません。
重要なのは、自社の段ボールと梱包作業に合っているかどうかです。
最初に確認したいのが、現在の梱包量です。
1日50箱の現場と、1日1,000箱の現場では必要な設備がまったく異なります。
また、平均処理量だけでなく、繁忙期や一日の中で最も出荷が集中する時間帯も確認しておきましょう。
平均値に合わせて設備を選ぶと、ピーク時に封函工程がボトルネックになることがあります。
次に重要なのが、段ボールサイズです。
同じサイズを大量に扱う現場であれば、サイズを固定して効率よく連続処理できる機種が向いています。
一方、EC物流のように箱サイズが頻繁に変わる現場では、サイズ変更がしやすい封函機のほうが使いやすくなります。
最小サイズと最大サイズだけでなく、1日に何回サイズ変更が発生するのかまで確認しておくと、より適切な機種を選びやすくなります。
現在の梱包現場を見たとき、本当に時間がかかっているのは封函でしょうか。
場合によっては、段ボールの組み立てに多くの時間を使っていることもあります。
その場合、封函機だけを導入しても、期待したほど生産性が上がらないかもしれません。
製函から改善する必要があるのか、テープ貼りだけで十分なのか。
設備導入前に、現在の作業工程を一度整理することが大切です。
封函機では、段ボールをベルトなどで搬送しながらテープを貼ります。
そのため、段ボールの材質や形状によっては搬送性能も重要になります。
たとえば、背の低いケースや柔らかい段ボールでは、搬送中に傾いたり、位置がずれたりする場合があります。
こうしたケースを扱う場合には、上下ベルト方式など、ケースをしっかり保持できる機種も検討する必要があります。
ここまで見てきたように、封函機は「最も高性能なもの」を選べばよいわけではありません。
大切なのは、自社が抱えている課題に合った設備を選ぶことです。
ここからは、もりや産業が取り扱う「ワークメイト」シリーズを、現場の課題別にご紹介します。

「段ボールの組み立てにも時間がかかっている」
「製函機と封函機を別々に設置するスペースがない」
「箱詰めは人が行いながら、前後工程を効率化したい」
こうした現場で検討しやすいのが、製函・封緘機 ワークメイト01です。
ワークメイト01は、1台で製函、箱詰め、封函まで行える半自動タイプです。
作業者がケースを開いて差し込むと、ケース吸着保持機構によって段ボールを保持しながら底部を折り込めるため、そのまま両手を使って箱詰め作業を進められます。箱詰めが終われば、その流れで封函工程へ移ることができます。
製函設備と封函設備をそれぞれ設置するのではなく、限られたスペースの中で梱包工程をまとめたい現場に適しています。製函から封函までをコンパクトにまとめたい場合は、ワークメイト01が有力な選択肢になります。

すでに段ボールの組み立て方法が確立していて、
「テープ貼り工程だけを効率化したい」
「同サイズのケースを数多く処理したい」
という場合には、I貼り封緘機 ワークメイト31が適しています。
ワークメイト31では、組み立てたケースの底フラップをホルダーに掛けることで、段ボールを保持した状態で箱詰めできます。作業者は両手を使って内容物を入れることができ、箱詰め後はサイドベルトによってケースを搬送。そのまま上下のテープ貼りを行います。
また、500m巻きだけでなく1,000m巻きのクラフトテープやOPPテープにも対応しているため、テープ交換の頻度を抑えながら連続作業を行いたい現場にも向いています。

製函と封函の両方を効率化したいものの、専用ラインを構築するほどではない場合には、半自動製函封緘機 ワークメイト34が候補になります。ワークメイト34は、1台で製函機と封函機の両方の役割を担える設備です。
たとえば午前中に製函機として段ボールをまとめて作り、午後からは封函機として使用するといった運用もできます。
キャスター付きのコンパクト設計なので、作業場所を固定せず使用したい現場にも向いています。
食品や青果物などの梱包現場で、製函場所と箱詰め場所が分かれている場合にも使いやすい設備です。
「製函機と封函機を2台置くほどではない」という現場では、1台2役という特長が活きます。

封函機を導入する際に見落とされやすいのが、段ボールの搬送安定性です。
特に高さの低いケースや、柔らかい段ボールでは、横からベルトで挟むだけでは安定しにくいことがあります。
そのような現場に適しているのが、上下ベルト搬送I貼り封かん機 ワークメイト36です。
ワークメイト36は、上下4本のベルトでケースを保持しながら搬送します。
これにより、背の低いケースなども安定して搬送しやすく、底面と上面のI貼りを行うことができます。
また、幅や高さはハンドルで変更できるため、複数サイズの段ボールを扱う現場にも対応しやすくなっています。
オプションで印字機を組み合わせれば、封函と同時に賞味期限やロット番号などを印字するライン構成も可能です。
薄型ケースやサイズの異なる段ボールを安定して処理したい場合には、搬送方式にも注目して封函機を選ぶことが重要です。
ここまで紹介した4機種は、それぞれ得意とする用途が異なります。
大まかに整理すると、次のように考えるとわかりやすいでしょう。
| 現場の課題 | 検討しやすい機種 |
| 製函・箱詰め・封函を一連で行いたい | ワークメイト01 |
| 同サイズの段ボールを連続封函したい | ワークメイト31 |
| 製函と封函を1台で使い分けたい | ワークメイト34 |
| 薄型ケースや多様なケースを安定搬送したい | ワークメイト36 |
ただし、これはあくまで大まかな目安です。
実際には、現在使用している段ボールサイズ、1日の処理量、作業人数、前後設備、設置スペースなどによって適した機種は変わります。そのため、「どの機種が一番高性能か」ではなく、自社の梱包工程にどの機種が最も合っているかという視点で選ぶことが重要です。

封函機の選定をスムーズに進めるためには、設備メーカーへ相談する前に、現在の梱包状況を整理しておくのがおすすめです。特に確認しておきたいのは、次の項目です。
すべてを細かく調べる必要はありません。
「現在どのくらいの箱数を、何人で、どのように梱包しているのか」がわかるだけでも、適した設備を絞り込みやすくなります。逆に、この部分が曖昧なまま機種を選ぶと、必要以上に大きな設備を導入したり、処理能力が足りなかったりする可能性があります。

封函機は、段ボールにテープを貼る作業を自動化・省力化するための設備です。
しかし、導入効果を最大化するには、テープ貼りだけを見るのでは十分ではありません。
製函、箱詰め、封函という一連の工程の中で、どこに時間がかかり、どこに人が集中しているのかを確認することが重要です。たとえば、封函作業だけがボトルネックになっているなら、ワークメイト31のようなI貼り封函機が適しているでしょう。一方、箱の組み立てにも時間がかかっているのであれば、ワークメイト01やワークメイト34のように、製函まで含めて効率化できる設備を検討したほうが効果的な場合があります。
また、薄型ケースや多品種の段ボールを扱うのであれば、ワークメイト36のように搬送方式まで考えて選定する必要があります。つまり、封函機選びで最も大切なのは、「どの機械が優れているか」ではなく、「自社の工程にどの機械が合っているか」という視点です。

封函機は、単に段ボールへテープを貼るためだけの機械ではありません。製函、箱詰め、封函という一連の工程の中で、繰り返し作業を省力化し、梱包工程全体の効率化につなげるための設備です。
ただし、最適な封函機は現場によって異なります。
同じサイズの段ボールを大量に処理するのか、複数サイズを扱うのか。テープ貼りだけを効率化したいのか、それとも段ボールの組み立てから見直したいのか。
こうした条件を整理することで、自社に必要な封函機が見えてきます。
もりや産業では、I貼り封函機だけでなく、製函と封函を1台で行える設備や、薄型ケースにも対応した上下ベルト搬送タイプなど、梱包現場の課題に応じた機種を取り扱っています。
「自社にはどの封函機が合うのかわからない」
「現在の梱包作業をどこから改善すればよいかわからない」
という場合は、現在の段ボールサイズや処理量、作業工程を整理したうえでご相談ください。
現場の運用に合わせた設備選定を行うことが、封函機導入を成功させるポイントです。

A.封函機は、商品を入れた段ボールのフラップを閉じ、クラフトテープやOPPテープなどで封をする工程を自動化・省力化する機械です。封緘機、カートンシーラー、ケースシーラーなどと呼ばれる場合もあります。
A.製函機は、折りたたまれた段ボールを開いて箱の形にする機械です。封函機は、商品を入れたあとの段ボールを閉じてテープを貼る機械です。梱包工程では「製函→箱詰め→封函」という順番になります。
A.機種によって異なりますが、クラフトテープやOPPテープに対応した封函機があります。使用できるテープ幅や巻き長さも機種によって違うため、現在使用しているテープの仕様を確認したうえで選定することが大切です。
A.複数サイズに対応できる封函機もあります。ただし、対応できる幅、高さ、長さには上限と下限があります。また、サイズ変更のたびにハンドル調整などが必要な機種もあるため、段ボールの種類数や切り替え頻度も確認しておきましょう。
A.まずは、1日あたりの処理箱数、段ボールサイズ、作業人数、現在時間がかかっている工程を整理してみましょう。それらがわかれば、封函だけを自動化すべきか、製函まで含めて改善すべきか判断しやすくなります。設備の設置スペースや前後工程も含めて相談すると、より適した機種を選定できます。