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2026.07.21

業界コラム

PE袋が不足する原因とは?供給リスクと8つの代替案を解説

製品の個包装や部品の保管、通販商品の発送など、幅広い場面で使用されているPE袋。軽くて扱いやすく、水や汚れから商品を守れるため、多くの企業にとって欠かせない包装資材です。

しかし、PE袋は石油由来の樹脂原料から作られているため、原油価格や国際情勢、為替、物流費などの影響を受けやすいという特徴があります。状況によっては価格が上昇するだけでなく、納期が延びたり、必要な数量を確保できなくなったりする可能性もあります。

とりわけ注意したいのが、特殊なサイズや厚み、印刷、帯電防止加工などを施したPE袋です。一般的な規格品と比べて代替しにくく、不足が起きてから別の商品を探しても、すぐに切り替えられないことがあります。

PE袋の不足に備えるには、在庫を増やすだけでは十分ではありません。紙袋や不織布袋への変更、リユース資材の導入、包装そのものの見直しなど、複数の対策を組み合わせる必要があります。

本記事では、PE袋の調達が不安定になる背景をはじめ、企業への影響、具体的な代替案、切り替え時の注意点について解説します。

PE袋とは

PE袋とは、ポリエチレンを主原料として作られる袋のことです。

ポリエチレンは英語で「Polyethylene」と表記され、その頭文字を取ってPEと呼ばれます。一般的な透明袋やポリ袋の多くに使用されており、産業用から家庭用まで幅広く流通しています。

PE袋が広く使われている理由

PE袋が多くの現場で使われている最大の理由は、機能性とコストのバランスに優れているためです。

薄くて軽量でありながら、ある程度の強度と防水性があります。サイズや厚みの選択肢も多く、内容物に合わせて加工しやすい点も大きなメリットです。

また、透明なPE袋であれば、袋を開けずに中身を確認できます。倉庫や工場では、検品や仕分けの効率を高める目的でも使用されています。

一方で、PE袋に依存しすぎると、原料価格や供給状況が変化した際に大きな影響を受ける可能性があります。便利で安価な資材だからこそ、代替手段を考えないまま大量に使用している企業も少なくありません。

PE袋が使用される主な業界と用途

PE袋は、製造業、物流業、アパレル業、食品関連、小売業、通販業界など、さまざまな分野で使用されています。

製造業では、部品や半製品の保管、工程間搬送、出荷前の防汚包装に使われます。アパレル業界では衣類の個包装、通販業界では商品を水濡れや汚れから守るための内袋として利用されています。

このように、PE袋は単なる袋ではなく、品質保持や物流を支える資材です。そのため、供給不足が発生すると、生産や出荷そのものが止まる可能性があります。

PE袋が不足・値上がりする主な原因

PE袋の供給が不安定になる原因は一つではありません。

原料価格、国際情勢、為替、輸送費、製造コストなど、複数の要因が連動して価格や納期に影響します。

石油由来の樹脂原料に依存している

PE袋の主原料となるポリエチレンは、主に石油由来の原料から製造されます。

そのため、原油価格や石油化学製品の供給状況が変化すると、PE袋の製造コストにも影響が及びます。原料価格が上昇すれば、メーカーは販売価格の見直しや生産量の調整を行わざるを得ません。

さらに、石油価格の上昇は原料だけに影響するわけではありません。製造設備を動かすためのエネルギー費や、完成した製品を運ぶ燃料費にも波及します。

つまり、PE袋の価格は原料費だけで決まるのではなく、製造から輸送までを含むさまざまなコストの影響を受けています。

国際情勢によって供給網が不安定になる

石油や石油化学製品は、世界各地で生産され、複数の国や地域を経由して輸送されています。

産油国や主要な輸送ルート周辺の情勢が不安定になると、原料の輸送が遅れたり、海上運賃が上昇したりする可能性があります。国内で製造されているPE袋であっても、原料の一部を海外から調達していれば、国際情勢の影響を完全に避けることはできません。調達リスクを考える際は、「国内製造だから安心」と判断するのではなく、原料の供給元や輸送経路まで確認する必要があります。

為替や物流費の上昇も価格に影響する

輸入原料や海外製のPE袋を使用している場合、為替変動も無視できません。

円安が進めば、同じ量の原料や製品を購入する場合でも、円換算した仕入れ価格は高くなります。そこに海上運賃、国内配送費、人件費、倉庫費などの上昇が重なると、最終的な販売価格にも反映されます。

PE袋の原料価格が大きく変わっていなくても、物流や為替の影響だけで値上げされることがあります。

特注PE袋は代替品を見つけにくい

一般的な規格品であれば、別メーカーの商品へ切り替えられる可能性があります。

しかし、特殊なサイズや厚み、印刷、帯電防止加工などを施したPE袋は、代替品をすぐに用意できない場合があります。

特に次のような仕様は、切り替えに時間がかかりやすいため注意が必要です。

  1. 特殊な縦横サイズや厚み
  2. ロゴや商品情報の印刷
  3. 食品対応や衛生管理への配慮
  4. 帯電防止や防錆などの特殊機能
  5. 高い透明性や耐久性
  6. 独自のシール加工や開口形状

特注品は製造ロットが大きくなりやすく、納期も長くなる傾向があります。不足が起きてから慌てて探すのではなく、平常時に仕様を整理し、代替候補を確認しておくことが重要です。

PE袋不足が企業の生産・出荷に与える影響

PE袋は、一枚あたりの価格だけを見れば高額な資材ではありません。

しかし、包装資材がなければ完成した商品を出荷できないケースがあります。PE袋の不足は、資材部門だけの問題ではなく、生産、物流、営業、顧客対応にまで影響する経営リスクです。

商品を包装できず出荷が止まる

製品が完成していても、指定されたPE袋がなければ出荷できないことがあります。

水濡れ防止、異物混入防止、傷防止などを目的としてPE袋を使用している場合、包装を省略して出荷するのは難しいでしょう。とりわけ取引先から包装仕様を指定されている場合は、企業側の判断だけで変更できません。事前承認や品質確認が必要となり、切り替えに時間がかかります。

たった一種類の袋が不足しただけで、製品在庫が積み上がり、納品が遅れる可能性もあるのです。

緊急調達によって資材費が上昇する

通常の仕入れ先からPE袋を購入できなくなると、別の調達先を急いで探さなければなりません。

緊急時には価格や条件を十分に比較できず、通常より高い金額で購入することになりがちです。小ロット購入や緊急配送が必要になれば、商品代だけでなく送料や手配費も増加します。

一時的にPE袋を確保できたとしても、高コストな緊急調達を繰り返せば、利益を圧迫する原因になります。

包装品質や作業効率が低下する

十分な検証を行わずに別の袋へ変更すると、包装品質に問題が生じる可能性があります。

従来より薄い袋へ変更した結果、輸送中に破れたり、商品が袋から飛び出したりするかもしれません。反対に、必要以上に厚い袋を選べば、資材費が上がるだけでなく、袋が硬くなって作業がしにくくなることがあります。

また、袋の開口性が悪い、シールしにくい、既存設備で使えないといった問題も考えられます。

PE袋の代替品は、サイズと価格だけでなく、強度、作業性、設備との相性まで確認する必要があります。

納期遅延が顧客満足度の低下につながる

包装資材の不足によって出荷が遅れれば、最終的には顧客や取引先へ影響が及びます。

特に、納品日時が厳格に決められている製造業や、短納期が重視される通販事業では、わずかな遅延でもクレームや取引評価の低下につながる可能性があります。

PE袋の不足は、単なるコスト問題ではありません。顧客との信頼関係や事業継続にも関わる問題として捉える必要があります。

PE袋が不足したときの主な代替案

PE袋の代替方法には、大きく分けて三つの方向性があります。

一つ目は、紙袋や不織布袋など、別素材の袋へ変更する方法です。二つ目は、再生原料配合袋など、従来の使い勝手を維持しながら環境負荷を抑える方法です。三つ目は、通い箱や専用容器を導入し、使い捨て包装そのものを減らす方法です。重要なのは、すべての商品を一つの資材へ切り替えようとしないことです。内容物や使用環境に応じて、複数の代替案を使い分ける必要があります。

紙袋・紙封筒への切り替え

PE袋の代替案として、比較的検討しやすいのが紙袋や紙封筒です。

紙素材は分別やリサイクルの仕組みが広く整備されており、使用後の処理が分かりやすいという利点があります。プラスチック使用量を削減できるため、環境に配慮した企業姿勢も示しやすくなります。

衣類、書類、冊子、軽量な雑貨、水濡れの影響を受けにくい部品などであれば、紙袋へ切り替えられる可能性があります。一方で、一般的な紙袋は水や湿気に弱いため、すべてのPE袋を置き換えられるわけではありません。雨天時の配送や湿度の高い倉庫で使用する場合は、撥水加工紙や外装との組み合わせを検討する必要があります。

片段封筒への切り替え

片段封筒は、波形に加工した紙を使用し、一般的な封筒よりもクッション性を持たせた包装資材です。

小型部品や雑貨、冊子、サンプル品などの発送に適しており、内容物によってはPE袋、緩衝材、段ボール箱の役割を一つにまとめられる場合があります。

例えば、これまで商品をPE袋へ入れ、緩衝材で包み、さらに段ボール箱へ梱包していた場合、片段封筒へ変更することで資材点数を減らせる可能性があります。

一枚あたりの単価だけを見ると高く感じられても、梱包時間や副資材費を含めれば、総コストが下がるケースもあります。

紙ネット封筒への切り替え

紙ネット封筒は、紙製のネット構造によってクッション性を持たせた封筒です。

プラスチック製の気泡緩衝材を使用せずに商品を保護できるため、PE袋だけでなく、樹脂系緩衝材の削減にもつながります。通販商品の発送や、小型部品、アクセサリー、雑貨などの包装に向いています。紙素材を中心に構成された製品であれば、受け取った顧客も分別しやすく、廃棄時の負担を抑えられます。

ただし、重量物や鋭利な部品には不向きな場合があります。内容物の形状や重量を確認したうえで選定しましょう。

不織布袋への切り替え

耐久性や繰り返し使用を重視する場合は、不織布袋が候補になります。

不織布袋は、使い捨てのPE袋と比べて厚みや強度を持たせやすく、社内搬送、製品保管、通い箱の内袋などに適しています。一枚あたりの価格はPE袋より高くなる場合がありますが、複数回使用できれば年間の購入枚数を減らせます。

例えば、月に1,000枚のPE袋を使い捨てていた現場で、繰り返し使える不織布袋へ変更できれば、長期的には資材費と廃棄量の両方を抑えられる可能性があります。

不織布袋を検討するときは、単価ではなく「一回使用あたりのコスト」で比較することが重要です。

布袋への切り替え

より高い耐久性が必要な用途では、布袋も有効です。

布袋は洗浄しながら繰り返し使用できるため、工場と物流センターの間を定期的に往復する部品や製品の包装に適しています。ただし、布袋は導入すれば自動的にコストが下がるわけではありません。回収、洗浄、保管、数量管理などの仕組みが必要です。袋が戻ってこない、紛失する、汚れたまま放置されるといった問題が起きると、かえってコストが上昇します。布袋への切り替えは、資材選定と同時に運用ルールまで設計することが成功の条件です。

再生原料配合PE袋への切り替え

防水性や透明性が必要で、PE袋そのものを廃止できない場合は、再生ポリエチレンを配合した袋が候補になります。

従来のPE袋に近い使い勝手を維持しながら、新しい石油由来原料の使用量を抑えられる点が特徴です。

既存の包装方法や設備を大きく変えずに導入しやすいため、現場への負担を抑えながら環境配慮を進めたい企業に適しています。ただし、再生原料の配合率や品質によって、透明性、色味、強度に差が出る場合があります。内容物の見た目が重視される商品や、厳格な衛生管理が必要な用途では、事前評価が欠かせません。

バイオマス原料配合袋への切り替え

植物由来のバイオマス原料を一部使用した袋もあります。

通常のPE袋と似た防水性や作業性を保ちながら、石油由来原料の使用割合を減らせる点がメリットです。

現在の包装設備や作業手順を変更しにくい企業にとっては、比較的導入しやすい選択肢でしょう。

一方で、通常のPE袋より価格が高くなる場合があります。また、製品によってバイオマス原料の配合率が異なるため、環境対応を対外的に訴求する際は、表示内容や認証条件を確認する必要があります。

通い箱・専用容器への切り替え

工場内や拠点間で同じ商品を繰り返し運ぶ場合は、使い捨ての袋ではなく、通い箱や専用容器への切り替えが効果的です。折りたたみコンテナ、ボックスパレット、専用トレーなどを使用すれば、搬送のたびにPE袋を廃棄する必要がなくなります。初期費用はかかりますが、使用回数が多いほど一回あたりのコストを抑えやすくなります。積み重ねやすい容器を選べば、倉庫やトラック内のスペースも有効活用できます。

通い箱は、PE袋の使用量削減だけでなく、梱包作業の省力化や保管効率の改善にもつながります。

PE袋と代替資材の比較表

それぞれの資材には、向いている用途と向いていない用途があります。

防水性だけを優先すればPE袋が有利ですが、リユース性や環境配慮を重視する場合は、不織布袋や布袋、通い箱の方が適しているケースもあります。

資材防水性耐久性リユース性向いている用途
PE袋高い比較的高い低い幅広い商品包装
紙袋・紙封筒低い普通低い衣類、書類、軽量品
片段封筒低い普通低い小型商品、冊子、通販
紙ネット封筒低い普通低い緩衝性が必要な
小型商品
不織布袋製品による高い高い保管、工程間搬送
布袋製品による非常に高い非常に高い拠点間の繰り返し搬送
再生原料PE袋高い比較的高い低い防水性が必要な商品
通い箱高い非常に高い非常に高い工場間・拠点間搬送

この表は一般的な傾向を示したものです。実際の性能は、素材、厚み、構造、加工方法によって異なります。

代替資材を選ぶときは、表だけで判断せず、実際の商品を使った輸送テストや作業テストを行うことが大切です。

PE袋の代替品を選ぶ際のポイント

代替品選びで失敗しやすいのは、現在のPE袋と「同じサイズの袋」を探すことから始めてしまうケースです。

本来確認すべきなのは、袋のサイズではなく、そのPE袋が果たしている役割です。

PE袋を使用している目的を明確にする

まず、水濡れ防止、汚れ防止、傷防止、部品の飛散防止、内容物の識別など、PE袋を使用している目的を整理します。

単に複数の商品をまとめるためだけに使用しているのであれば、紙帯や紙袋でも対応できるかもしれません。

一方で、防湿性や帯電防止性能が必要な場合は、一般的な紙袋への置き換えは難しくなります。

目的が明確になれば、必要な機能と不要な機能を切り分けられます。結果として、過剰な仕様を減らし、より多くの代替候補を検討できるようになります。

現在の仕様と使用量を把握する

次に、現在使用しているPE袋のサイズ、厚み、材質、加工、使用数量、発注頻度を確認します。

特に重要なのが、月間使用量と在庫日数です。どの袋が大量に使われているのか、どの袋が不足すると出荷に影響するのかを把握することで、優先順位を付けられます。

確認項目は次の程度に絞れば十分です。

  1. サイズと厚み
  2. 材質と特殊加工
  3. 月間使用枚数
  4. 発注単位と納期
  5. 在庫量と保管場所
  6. 一枚あたりの購入価格

複数部署で似たサイズのPE袋を使用している場合は、規格を統一できる可能性もあります。

資材単価ではなく総コストで比較する

紙袋や不織布袋は、PE袋より一枚あたりの価格が高い場合があります。

しかし、包装資材の評価を単価だけで行うと、本当のコスト差を見誤ります。

片段封筒へ切り替えることで、PE袋、緩衝材、段ボール箱の三つを一つにまとめられれば、資材点数と梱包時間を削減できます。不織布袋を繰り返し使用できれば、年間購入枚数や廃棄費用を抑えられます。

比較するときは、資材費に加え、梱包時間、保管費、輸送費、廃棄費、破損や返品のリスクまで含めて判断しましょう。

現場の作業性を確認する

代替資材の機能に問題がなくても、作業しにくければ継続的な運用は困難です。

袋へ商品を入れやすいか、口を閉じやすいか、既存のシール機や包装機で使えるか、保管スペースが増えないかを確認する必要があります。

特に、自動包装機を使用している現場では、素材や厚みが変わるだけで設備が正常に動作しなくなる可能性があります。

資材担当者だけで判断せず、実際に包装する現場担当者にもサンプルを使用してもらうことが重要です。

小規模なテストから始める

代替資材への切り替えは、一度に全商品で実施する必要はありません。

まずは一部の商品、一つの工程、特定の出荷先など、影響範囲が小さいところからテストします。

テスト時には、包装後の見た目だけでなく、輸送中の破損、保管時の変形、梱包時間、開封性、廃棄のしやすさまで確認します。問題が見つかった場合は、素材、サイズ、厚み、梱包方法を調整します。小さく試してから対象を広げることで、切り替え時のトラブルを抑えられます。

PE袋不足に備えて企業が今からできる対策

PE袋の供給が不安定になってから対応を始めると、選べる資材や仕入れ先が限られます。

安定して購入できている今の段階で、使用量や在庫、調達方法を見直しておくことが重要です。

使用量と在庫量を可視化する

最初に取り組むべきことは、社内で使用しているPE袋の種類と数量を把握することです。

部署ごとに個別発注している場合、全社で何種類の袋を使い、月に何枚消費しているのか分からないことがあります。

使用状況を一覧化すれば、不足した際に影響が大きい袋や、代替しやすい袋を判断できます。月ごとの使用量を記録すれば、必要な安全在庫も設定しやすくなります。

PE袋の規格を統一する

似たようなサイズのPE袋を複数購入している場合は、規格を統一できないか検討します。

数センチしか違わない袋を大きいサイズへ集約できれば、管理する品番を減らせます。一種類あたりの発注数量が増えるため、価格交渉や在庫管理もしやすくなります。

規格の統一は、調達リスクを減らすだけでなく、発注作業や棚卸しの効率化にもつながります。

複数の調達先を確保する

一社だけに調達を依存している場合、その仕入れ先で欠品や出荷制限が発生すると、必要なPE袋を確保できなくなります。平常時から複数の仕入れ先へ相談し、同等品を購入できる状態にしておくことが大切です。

ただし、同じメーカーの商品を別の販売会社から購入するだけでは、製造元で問題が起きた際に供給が止まります。

可能であれば、異なるメーカーや異なる原料調達ルートを持つ仕入れ先を確保しましょう。

代替資材を事前に評価する

紙袋や不織布袋、再生原料PE袋などのサンプルを取り寄せ、使用できるか確認しておくことも有効です。

供給不足が起きてから初めてテストを始めると、品質確認や取引先への承認に時間がかかります。

平常時に代替候補を評価し、「どの商品なら紙袋へ変更できるか」「どの工程なら不織布袋を使用できるか」を決めておけば、緊急時にも素早く対応できます。

サイズ・厚み・包装回数を見直す

PE袋を完全に廃止できなくても、使用量を減らすことは可能です。

内容物に対して袋が大きすぎないか、必要以上の厚みになっていないか、二重包装になっていないかを確認しましょう。

例えば、大きすぎる袋を適正サイズへ変更すれば、一枚あたりの原料使用量を減らせます。二重包装を一重にできれば、使用枚数を大幅に削減できます。

ただし、薄肉化や簡易包装によって破損が増えては意味がありません。必要な保護性能を維持できる範囲で見直すことが重要です。

PE袋の代替は包装工程全体で考える

PE袋が不足したとき、同じ用途に使える別の袋を探すだけでは、十分な改善にならない場合があります。

別素材の袋へ変更した結果、資材単価が上がったり、梱包作業が増えたりすれば、新たな問題が生じます。

そのため、PE袋の代替は次の三段階で考えると効果的です。

素材を変える

最も取り組みやすいのは、PE袋を紙袋、不織布袋、布袋、再生原料配合袋などへ変更する方法です。

現在の包装方法を大きく変えずに導入できる可能性があり、現場への負担も比較的抑えられます。

使用量を減らす

完全な代替が難しい場合は、サイズ、厚み、使用枚数を見直します。

過剰な仕様や二重包装を減らすだけでも、購入費用や原料使用量の削減につながります。

包装そのものをなくす

さらに踏み込んだ対策が、通い箱や専用容器の導入です。

使い捨て包装を繰り返し使える容器へ変更すれば、PE袋への依存度を大幅に下げられます。

「素材を変える」「使用量を減らす」「包装をなくす」という三つの方法を組み合わせることで、調達リスクと環境負荷の両方を抑えられます。

PE袋の代替・包装改善はもりや産業にお任せください

PE袋の供給不足や価格上昇に備えるには、似たサイズの袋を探して置き換えるだけでは十分ではありません。

内容物に必要な防水性や強度、現在の梱包作業、輸送条件、保管方法まで確認しながら、現場に合った代替方法を選ぶ必要があります。

例えば、PE袋を紙袋へ変更できたとしても、梱包時間が増えたり、輸送中の破損が増えたりすれば、全体のコストはかえって高くなる可能性があります。不織布袋や通い箱を導入する場合も、回収や保管の仕組みを整えなければ、継続的な運用は難しいでしょう。

もりや産業では、PE袋の代替資材をご案内するだけでなく、包装、保管、搬送を含めた物流工程全体を確認し、調達リスクの低減、コスト削減、作業効率化につながる改善策をご提案します。

紙袋や不織布袋など用途に合った代替資材をご提案

PE袋の代替品には、紙袋、紙封筒、片段封筒、紙ネット封筒、不織布袋、布袋、再生原料を使用した袋など、さまざまな選択肢があります。ただし、すべての商品に同じ代替資材を使用できるわけではありません。

水濡れへの対策が必要な商品と、工場内で短時間だけ搬送する部品では、包装資材に求められる性能が異なります。見た目が重視される商品では透明性が必要になる一方、社内搬送であれば繰り返し使えることの方が重要になる場合もあります。もりや産業では、現在使用しているPE袋のサイズ、厚み、使用数量、内容物、輸送条件などを確認したうえで、用途に適した代替資材をご提案します。

水濡れの影響が少ない衣類や書類、小型商品であれば、紙袋や紙封筒への切り替えを検討できます。工場内や拠点間で繰り返し使用する用途では、不織布袋や布袋、専用カバーなどのリユース資材が有効です。

PE袋をそのまま別素材へ置き換えるのではなく、必要な機能を整理し、現場で無理なく継続できる方法を選定します。

PE袋を完全に廃止できない場合は使用量削減を検討

防水性、透明性、衛生面などの理由から、PE袋を完全に廃止できない商品もあります。

その場合は、PE袋を使い続けるか、すべて別素材へ変更するかという二択で考える必要はありません。サイズ、厚み、包装回数を見直すことで、必要な性能を維持しながら使用量を減らせる可能性があります。

例えば、内容物に対して大きすぎるPE袋を適正なサイズへ変更すれば、一枚あたりの樹脂使用量を抑えられます。内袋と外袋による二重包装を行っている場合は、どちらか一方を省略できるかもしれません。

月間や年間の使用枚数が多い現場では、一枚あたりのわずかな削減でも、大きなコスト削減につながります。

もりや産業では、単純な代替だけでなく、PE袋のサイズや厚みの適正化、包装回数の見直し、梱包レス化まで含めて検討します。

通い箱やリユース資材による梱包レス化にも対応

工場内や拠点間で同じ製品を繰り返し搬送している場合は、使い捨てのPE袋から通い箱やリユース資材へ切り替える方法もあります。折りたたみコンテナ、ボックスパレット、かご台車、専用カバーなどを活用すれば、搬送のたびにPE袋を使用する必要がなくなる可能性があります。

リユース資材は初期費用が必要ですが、繰り返し使用することで、年間の包装資材購入量と廃棄物を減らせます。積み重ねやすい容器を選定すれば、保管スペースやトラック内の積載効率を改善できる場合もあります。

ただし、リユース資材は導入するだけでは効果を発揮しません。

使用後の回収方法、保管場所、洗浄の要否、数量管理など、運用まで含めた仕組みづくりが必要です。

もりや産業では、資材の選定だけでなく、実際の物流現場で継続できる運用方法まで考慮してご提案します。

資材単価だけでなく物流全体のコストを見直します

PE袋の代替を検討する際、一枚あたりの資材価格だけで判断すると、十分な改善につながらないことがあります。

代替資材へ変更した結果、梱包に時間がかかるようになったり、商品の破損や返品が増えたりすれば、資材費を削減できても全体のコストは上昇します。

そのため、見直すべきなのはPE袋の購入価格だけではありません。

梱包作業にかかる人件費、保管スペース、輸送効率、副資材の使用量、廃棄費用、誤出荷や返品への対応まで含めて考えることが重要です。

例えば、PE袋、緩衝材、段ボール箱を使用していた商品を宅配袋やクッション封筒へ変更できれば、使用する資材の種類と梱包時間を減らせる可能性があります。

また、パレット搬送からかご台車や6輪カートを使用した搬送へ切り替えることで、ストレッチフィルムなどの包装資材を削減しながら、積み込み作業の省人化につながる場合もあります。

PE袋の代替をきっかけに包装や物流工程全体を見直すことで、資材費の削減だけでは見つからなかった改善余地が見えてきます。

物流現場全体の改善には「みらロジ」をご活用ください

「PE袋の使用量は減らしたいが、どこから見直せばよいか分からない」「包装資材だけでなく、保管や搬送にもムダがある気がする」といった場合は、もりや産業の物流コンシェルジュサービス「みらロジ」をご活用ください。

みらロジは、物流・製造現場におけるコスト削減、業務効率化、現場改善を支援するサービスです。

PE袋をはじめとする梱包材だけでなく、保管方法、人件費、輸送・配送、誤出荷・返品対応、環境対応など、物流に関わる複数の観点から現状を確認します。

包装資材の値上がりが課題に見えていても、実際には梱包方法、作業動線、保管方法、輸送形態などに、より大きな改善余地が隠れていることがあります。

みらロジでは、こうした現場の課題やコスト構造を可視化し、優先して取り組むべき改善策を整理します。

現場確認から改善の定着まで伴走します

みらロジの特長は、診断結果や改善案を提示するだけで終わらないことです。

まずは現在のお悩みや改善したい内容を確認し、目的とゴールを明確にします。その後、実際の現場で作業動線、保管方法、梱包資材、輸配送の運用状況などを確認します。

現場確認で把握した課題をもとに、改善の優先順位を整理し、実行可能性や期待できる効果を踏まえた施策をご提案します。ご提案後も実施状況を確認し、必要に応じて施策を見直しながら、改善効果の定着をサポートします。

PE袋を別の商品へ変更するだけでなく、「現場で実行できるか」「継続して効果を得られるか」という視点で、物流・製造現場の改善を伴走支援します。

PE袋の代替から物流コストの見直しまでご相談ください

「PE袋の供給不足に備えたい」「紙袋や不織布袋へ変更できるか確認したい」「包装資材の値上がりによるコスト増加を抑えたい」といったお悩みは、もりや産業へご相談ください。

現在使用しているPE袋や包装資材、月間使用量、梱包方法、輸送条件などを確認し、現場に適した代替案をご提案します。さらに、包装資材だけでなく、保管、搬送、人員配置、輸送などを含めて物流全体を見直したい場合は、物流コンシェルジュサービス「みらロジ」で改善を支援します。

PE袋の代替を一時的な欠品対策で終わらせず、物流コストの削減、作業効率化、環境負荷の低減につなげたい企業様は、もりや産業にお任せください。包装資材の見直しから物流現場全体の改善まで、「みらロジ」が伴走します。

まとめ

PE袋は、軽量で防水性が高く、幅広い用途に使用できる便利な包装資材です。

その一方で、石油由来の樹脂原料を使用しているため、原油価格、国際情勢、為替、物流費などの影響を受ける可能性があります。PE袋の調達が不安定になると、資材費が上昇するだけでなく、包装や出荷が止まり、顧客への納品に影響することもあります。こうしたリスクに備えるには、紙袋、不織布袋、布袋、再生原料PE袋、通い箱などの代替案を平常時から検討しておくことが重要です。

また、別の袋へ置き換えるだけではなく、袋のサイズや厚みを見直す、二重包装を減らす、包装そのものをなくすといった改善も効果的です。

PE袋不足への対策を一時的な資材確保で終わらせず、包装工程全体を見直す機会として捉えることで、調達リスクの低減、コスト削減、作業効率化、環境負荷の削減につなげられるでしょう。

PE袋の不足と代替品に関するよくある質問

Q1:PE袋の調達が難しくなるのはなぜですか?

A.PE袋の原料となるポリエチレンが、主に石油由来の原料から作られているためです。原油価格、国際情勢、為替、物流費、製造設備の稼働状況などが変化すると、PE袋の価格や納期にも影響する可能性があります。

Q2:PE袋の代わりに紙袋は使えますか?

A.水濡れや湿気への対策が必要ない商品であれば、紙袋は有力な代替案です。ただし、一般的な紙袋はPE袋ほど水に強くないため、保管環境や輸送条件を確認したうえで使用する必要があります。

Q3:防水性が必要な商品には何を使えばよいですか?

A.再生原料配合PE袋、バイオマス原料配合袋、不織布袋、撥水加工紙、リユース可能な専用容器などが候補です。必要な防水性能、使用期間、輸送環境に応じて選定しましょう。

Q4:紙袋や不織布袋へ変更するとコストは高くなりますか?

A.一枚あたりの単価は高くなる場合があります。ただし、緩衝材や段ボールなどの副資材を減らせる場合や、繰り返し使用できる場合は、年間の総コストが下がる可能性があります。

Q5:PE袋の使用量だけを減らすことはできますか?

A.袋のサイズや厚みの適正化、二重包装の廃止、全数包装の見直し、通い箱の導入などによって削減できます。すべてを代替するのではなく、必要な用途だけにPE袋を残す方法も有効です。